さて、前回修理の続き。
パイプを引き上げるところまでが前回のお話。
そこから、3mほど引き上げて、折れたロッドがある位置の所をノコギリで切断。
切断面からロッドが現れた。
そこから全てのロッドを引き抜いて、パイプの切断面を再び接着剤でつなぎ合わせる。
接着剤での接合を待って、ポンプのカバーを閉じる。
これで、壊れたロッドを取り替えて再び挿入すれば、水が出る。
が、、、、、、
ん????
何分もポンプを押しても水が出て来ない!!
何度も何度も試しても。
。。。。。。
次第に村人の中に不安が募って行く。
そこで、ちょっと休憩。
近くの串焼き屋さんでお昼ご飯。
そのあと、原因を探ることに。
村のこどもたち。
もう一度、ポンプのカバーを外してみる。
ん???
パイプが落ちないようにするため1番下のパイプと上のカバーを結んでいる紐が切れてしまっていた。
嫌な予感だ。
パイプを引き上げてみると、軽い。
そう、パイプ接合部分から下が井戸の中に落ちてしまっていた。
こうなるとどうすることも出来ない。
技術者であり村長さんは、落胆。
当たり前だが、そばにいて、それが痛いほど伝わってきた。
僕も、同じだった。
心の中は、落胆と村人に申し訳ない気持ちでいっぱい。
でも、僕がその姿を表に出せば、村人にも伝わり、修理が出来ないと思わせてしまう。
それだけは、絶対にしない。
したくない。
厳しい状況で、活路を見いだし、希望を提供するのが僕の役目。
そう、思っている。
悩まない。
だから、現実を直視して、行動に移す。
直ぐに解決案を練る。
村での維持管理方法としては、イレギュラーだが、パイプを引き上げる機材を所有しているNGOにお手伝いしてもらうことを提案した。
NGOに手伝ってもらうには、部品購入よりもお金がかかる。
村長さんたちに説明する。
そして、すぐさま村長さんを中心に話し合いがもたらされて、快諾してくれた。
使用者が修理費用を出し合うことで、所有意識、管理意識がぐっと高まる。
さらに、引き上げ機材、さらに実際に引き上げる様子を目にすることで、村人自身が、彼らの知恵で、近くにあるモノで代用品を作ったりしてくれる、その機会を提供できる。
必ず村人とともに直す。
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