2011/10/17

村人とともに②

こんにちは。




さて、前回修理の続き。




パイプを引き上げるところまでが前回のお話。




そこから、3mほど引き上げて、折れたロッドがある位置の所をノコギリで切断。




切断面からロッドが現れた。




そこから全てのロッドを引き抜いて、パイプの切断面を再び接着剤でつなぎ合わせる。










接着剤での接合を待って、ポンプのカバーを閉じる。




これで、壊れたロッドを取り替えて再び挿入すれば、水が出る。




が、、、、、、




ん????




何分もポンプを押しても水が出て来ない!!




何度も何度も試しても。




。。。。。。




次第に村人の中に不安が募って行く。




そこで、ちょっと休憩。




近くの串焼き屋さんでお昼ご飯。




そのあと、原因を探ることに。









村のこどもたち。




もう一度、ポンプのカバーを外してみる。




ん???




パイプが落ちないようにするため1番下のパイプと上のカバーを結んでいる紐が切れてしまっていた。




嫌な予感だ。




パイプを引き上げてみると、軽い。




そう、パイプ接合部分から下が井戸の中に落ちてしまっていた。




こうなるとどうすることも出来ない。




技術者であり村長さんは、落胆。




当たり前だが、そばにいて、それが痛いほど伝わってきた。




僕も、同じだった。




心の中は、落胆と村人に申し訳ない気持ちでいっぱい。




でも、僕がその姿を表に出せば、村人にも伝わり、修理が出来ないと思わせてしまう。




それだけは、絶対にしない。




したくない。




厳しい状況で、活路を見いだし、希望を提供するのが僕の役目。




そう、思っている。



悩まない。




だから、現実を直視して、行動に移す。




直ぐに解決案を練る。




村での維持管理方法としては、イレギュラーだが、パイプを引き上げる機材を所有しているNGOにお手伝いしてもらうことを提案した。




NGOに手伝ってもらうには、部品購入よりもお金がかかる。




村長さんたちに説明する。




そして、すぐさま村長さんを中心に話し合いがもたらされて、快諾してくれた。




使用者が修理費用を出し合うことで、所有意識、管理意識がぐっと高まる。




さらに、引き上げ機材、さらに実際に引き上げる様子を目にすることで、村人自身が、彼らの知恵で、近くにあるモノで代用品を作ったりしてくれる、その機会を提供できる。




必ず村人とともに直す。








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